2016年11月29日 (火)
どんなドラマ
先日27日に終了した「第58回競輪祭GⅠ」は、平原康多が最終的に捲り追い込みを決めて連携する武田豊樹と見事なワン・ツーを達成して、3年連続両者で決着という結果に終わりました。これで、今年30回目を迎える暮れの「立川グランプリ」の出場権を獲得しました。
今年は、平原、武田両者共に決して順調なスタートは切れていませんでした。特に平原は、GⅠ緒戦の「久留米・全日本選抜」では初日特選、3月行われた「名古屋・日本選手権準決勝」9月GⅡ「富山・共同通信社杯決勝戦」で、何れも落車に見舞われ散々な結果に終わっていただけに、このタイトルは非常に大きな価値が有るものと思われます。
また、武田は何と4月の高知記念まで未勝利が続く絶不調で、通算の優勝は今年2回(競輪祭終了時点)と、とてもグランプリ出場は無理と思っていましたが、見事に秋口頃から成績も安定してきて出場権を獲得しました。
ある報道関係は、今までグランプリでは関東の出場者(東日本)不在は無かったと伝えられていましたが、それを覆(くつがえ)す見事な勝利でした。この勢いでグランプリでも結果が出るか楽しみです。
深谷知広、金子貴志の師弟コンビも、ワン・ツーなら共に頂点に出場の可能性は有りましたが、突っ張り先行で道中脚を消耗したのか?稲垣裕之に捲くられて、万事休すの形に終わってしまいました。新鋭新山響平も快調な動きで決勝進出を果たしましたが、やはり一枚上の深谷を叩く事が出来ませんでした。吉田拓矢と共に今度のヤンググランプリでの対決が今から楽しみです。
また、その後ろを回った新田祐大は、流れに合わなかったのか全く見せ場は無く終わってしまいました。やはり、現在の競輪界では彼が総合力は上位なだけに、立て直してくると確信しております。
今回のラッキーボーイは、正に近藤隆司で繰り上がりでの初日特選からのツキも有りましたが、二次予選での番手捲くりでの勝利はグランプリ出場権の有った吉田敏洋、竹内雄作を封じた脚力は、この後の配分予定の伊東温泉GⅢ、高松FⅠでも結果を出しそうです。
これで、村上義弘、新田祐大、稲垣裕之、平原康多、中川誠一郎、岩津裕介、浅井康太、武田豊樹、渡邉一成(獲得賞金順)と、頂上決戦のメンバーが確定しました。「どんなドラマ」が待っているか今から楽しみです。
さて、今年も私個人の予想をグランプリコラムに記載する予定をしておりますので、よろしかったら参考にしてください。