2020年06月05日 (金)
新型コロナウイルスの影響で高知競輪場では4月の記念レース以来の先日1日~3日の日程で久し振りのレースが行われました。伝統の「第9回松村憲・松村信定土佐の親子鷹杯」のFⅠ戦でした。しかし無観客開催での実施でした。この6月開催からは全国斡旋の規模を変更して西の地区だけの選手配分となり、普段はよく連携を見せる同じ四国地区や中国地区の選手達が別線勝負の対決が多く見られました。ずっと昔にはこんな対戦は多く有りましたが、最近では珍しくなってきまして何か走っている選手本人自体もも走りづらそうな感じに見えました。加えて7月からはレース数も減らして7車立て9レース制での開催が9月まで予定されています。最近はミッドナイト、ガールズ戦や午前中のモーニングなどでも7車立ては多くなって来ましたが、やはりS級の「ブロック7」のようなレースはやはり迫力さに欠ける印象が強いですね。今月6月いっぱいは9人で走るレースですが2ヶ月間物足りない実施となりそうです。コロナウイルスの終息を祈るばかりです。
さて先日終了した決勝戦をここで振り返って見ます。
まずA級戦近況完全復活の地元「小原周祐(おはら しゅうすけ)」の完全優勝に期待が高まりましたが、中国地区の村上竜馬(むらかみ りょうま)の二段駆けを番手捲りの「多田晃紀(ただ あきのり)」が1場所欠場をはさんで3場所連続優勝を決めました。3連覇がかかっていた小原は惜しくも2着終わりましたが、強い小原が戻ってきました。S級復帰は近いでしょう。素質の有る彼だけに期待は出来そうです。
S級戦は主役「松川高大(まつかわ たかひろ)がキップ良く先行を取り、番手同県熊本の「中村圭志(なかむら きよし)が差し切ってのVを決め、小川勇介(おがわ ゆうすけ)と九州で上位独占となりました。初日特選の中村は惜しくも2着でしたが、準決勝はライン前田義和(まえだ よしかず)の早目の巻き返しを追い込んでの勝利。これが自身S級初優勝となりました。おめでとうございます。地元戦の山中貴雄(やまなか たかお)は、決勝戦は総力戦で挑みましたが、捲り切れずやや見せ場無しの6着に終わりました。中止の開催が続いて地元記念以来の出走となりましたが、「練習はしっかりしました。手応えは有る。」と言っていただけに残念でした。次に期待しましょう。
さて先日高知競輪場でも昼間場外発売からですが、「お客様の入場が出来る」情報が入って来ました。予定では19日からで、本場で走るレースはミッドナイト開催などが有り7月27日からの「ナイター・FⅡ」となります。まだまだ予断を許さないコロナウイルスですがやっと「元のスタイル」に戻るのが近くなってきました。もう少々お待ちください。