くっさんの切磋琢磨 ~高知競輪アナウンサーブログ~

2016年06月09日 (木)

S級特別昇班

先日6月4日に終了した「高知競輪グッドモーニング900」で見事3場所連続優勝を決めて「S級特別昇級」を達成した「徳島・小川真太郎(おがわ・しんたろう)107期生」を今回は取り上げたいと思います。 彼は昨年7月デビューでチャレンジ戦は結構早くに9連勝でA級に昇班したのですが、A級戦の壁に少し当たり、なかなか上位に上がる事が出来ませんでした。その彼がワンチャンスをものにして見事に勝ち上がりました。  小川選手は一度101回生の試験を受けたのですが、残念ながら不合格で一度は競輪選手を諦めて社会の道(板前)の職業に就いたのですが、もう一度選手を目指して107期生として合格し、昨年7月にデビューを果たしました。その時の在校成績は第3位で将来有望な選手と評価を受けていました。  彼の持ち味は素晴らしいダッシュ力で、先行でも捲くりでも通用する事です。今回は福井、和歌山、そして高知で連日力強い競走内容で、文句なしの満点の動きを披露してくれました。師匠は久米康平・S級2班で、確か同い年と聞いております。以前、久米選手にお伺いした時に「いい素質を持っていて磨けば(練習)将来は上位で活躍するでしょう」と言ってくれた事が印象に残っておりました。高知バンクは4月のルーキーチャンピオンを含めて今回4回目の登場でしたが、一戦毎に強くなる様に感じました。既に、ご存知の通り同期生では吉田拓矢、鈴木竜士(茨城)、新山響平(青森)が先にS級へ特別昇級し、堀内俊介(神奈川)、取鳥雄吾(岡山)も先日それぞれS級特別昇級を決め、今回の小川で6人目となりました。そのうち吉田、鈴木、新山はFⅠの優勝も決めているだけに改めて107期生のレベルの高さを感じました。さて小川選手のS級緒戦は今のところ未定ですが、しばらくは追加斡旋が予定されて走る事になります。7月には7日(木)~10日(日)の予定で地元小松島記念がありますので、是非出走が出来たら地元で力強い勇姿を見せて貰いたいものです。  最後に徳島では、もう一人7月に109期生3名のデビューが予定されていますが、その中で卒業記念のチャンプで在校成績2位の選手が注目されています「太田竜馬(おおた りゅうま)選手です。彼はスピードタイプで半周上がりタイム400バンクで10秒台を出す凄い選手と聞いております。デビュー戦は7月3日(日)~5日(火)の高松と23日(土)~25日(月)の別府と決まっており、こちらも注目の選手だけに是非ライブでご覧いただければと思います。