くっさんの切磋琢磨 ~高知競輪アナウンサーブログ~

2016年03月31日 (木)

実力発揮

3月は19日~22日まで玉野、26日~29日までの松山と中・四国でそれぞれ4日間記念競輪が開催されました。名古屋日本選手権直後のレースで注目されましたが、結果は両場所共にSS班の優勝で幕を閉じました。そこで今回はこの2つの記念を振り返ってみたいと思います。  玉野記念は「新田祐大」が珍しく未勝利で決勝戦に進み、連日動き自体は悪くは無かったのですが、仕掛け所が少し重い感じを見せた様に思いました。しかし決勝戦は脚をタメて得意の捲くりが爆発して今年初Vを達成しました。1月の和歌山記念の落車が尾を引いているのか「武田豊樹」は決勝戦には勝ち上がっては来ましたが、何か直線での伸びが見られません。今年は依然として未勝利です。又「神山雄一郎」は相変わらず堅実な成績でまとめており、2月静岡記念優勝のキレは有りますが動く場面が見られないのは少し残念です。地元戦期待された「岩津祐介」は準決4着で惜しくも決勝進出成らずでしたが、最終日はキッチリ1着を取っており意地を見せました。この開催好気配を見せたのが「牛山貴広」。主役新田、武田を破って2勝の決勝3着は立派。又「古性優作」も新田、岩津を降し2勝して好気配の動き。近況確実に力を付けた「近藤隆司」は初日特選、優秀と強豪相手に勝ち星をあげましたが決勝戦には進めませんでした。しかし、3勝は記念制覇も近い印象です。予選から逃げと捲くりで3連勝の「河村雅章」にも大注目です。  松山記念は終わって見れば「浅井康太」の完全Vで終わりましたが、腰痛を克服しての勝利はさすが昨年のグランプリ覇者。しかも2走は単騎戦での勝利は価値が有ります。名古屋日本選手権の覇者「村上義弘」は今回番手の競走でやや強引な所も見せましたが、準優勝で成績はまとめました。もう一人のコウタ「平原康多」は準決勝の1勝止まりました。決勝の仕掛けは悪くは無く、初日特選の鮮やかな捲くりを決めた「山崎芳仁」と共に順調の様です。世界選手権帰りの「脇本雄太」も二次予選、準決勝の2勝は今後のレースでも活躍は必至です。四国期待の「原田研太朗」は最終日の1勝でしたが初日特選の2着はこちらも順調です。残念なのは地元愛媛の主役選手橋本強、渡部哲男、濱田浩司は橋本の1勝だけとちょっと寂しい気がしました。その他では負傷後ようやく復活し決勝3着の「松谷秀幸」の動き、ベテラン「諸橋愛」の回転力の東勢に加えて107期の「新山響平」の逃げ切り2連勝や連日良い動きを見せた「西本直大」の自在脚も印象に残りました。両競輪場共にやはりSS班が「実力発揮」で終了しましたが、近況は若い選手の活躍が多く見られます。FⅠ戦は勿論ですがGⅢ戦線にも名乗りを上げる日は近いと感じました。