くっさんの切磋琢磨 ~高知競輪アナウンサーブログ~

2022年05月02日 (月)

風薫る5月

 今年になって早くも4ヶ月が経とうとしております。本当に月日が経つのは早いもので、歳を重ねる毎に早くなると言われますが、ますますそれを感じてきた中年のおんちゃん(おじさん)です。春夏秋冬と言われる日本ですが、最近は春と秋の期間が年々短くなっているように感じます。高知ではもう夏の気温のような日が多くなってきました。「風薫る5月」には該当しない雰囲気で、昼間はTシャツ一枚で過ごせます。
 しかし5月3日(火)~8日(日)に開催される「第76回日本選手権競輪(通称ダービー)」の開催場所である福島県のいわき平競輪場は正に風薫る5月にふさわしい場所ではないでしょうか?出場選手の力一杯の競走が見られそうですね。競輪選手は暮れの「グランプリ」が最終目標ですが、その次に意識するのは日本選手権の名誉と聞いております。GⅠ最高峰のレースを連日楽しみたいと思います。
 優勝候補は当然SS班の選手ですが、特に「脇本雄太」選手と「新田祐大」選手(以下敬称略)が筆頭格。昨年は東京オリンピックに専念し、日本の競輪では結果が出ませんでしたが、やはり脚力は世界レベル。そろそろ結果がでてもおかしくない時期に来ております。
 特に脇本は、今年3月の玉野記念捲り合いを制し、FⅠ戦2本を含めた3回の優勝は力強さを感じました。その決まり手には番手のスタイルもありましたが、やはり本来の自力勝負が似合っています。縦横無尽に動けるだけに本開催の中心でしょうか。
 一方の新田は、今年の記念での優勝はまだありませんが、近況FⅠ戦では6連勝で自在に立ち回って、地元バンクに乗り込んで来ます。勝手知ったるバンクでどのような結果を残すか楽しみです。
 それ以外のS級1班では「浅井康太」でしょうか。今年の優勝は佐世保FⅠのみですが、2月GⅠ全日本選抜競輪での準決微差まで迫っての決勝進出の実績なら決して侮れません。勝負強いタテの攻撃で伸びるスピードは圧巻です。最近人気を少し落としているだけに意外と好配当が期待できるかもしれません。ダービー開催としては45年振り?のいわき平のゴールデンウイーク開催。各選手の活躍が今から楽しみです。