くっさんの切磋琢磨 ~高知競輪アナウンサーブログ~

2022年05月12日 (木)

ダービーを振り返って

 初夏の中で通り過ぎたゴールデンウィークも終わり、これからは本格的な夏を迎えようとしておりますが、その前に一年で一番嫌な「梅雨」の季節があります。今年は例年よりちょっと早くに来ると言われております。このジメジメした天気と湿度を避けられない状態が一ヶ月以上も続くと思うとゾッとしますね。皆様もお体は大切になさってください。
 さて、先日終了した日本選手権競輪は最終バック7番手の位置から見事な捲りを決めての横綱相撲で勝った「脇本雄太」選手が、力強く勝ち切りダービー王に輝きました。昨年東京オリンピックに出場した疲れからか、年末・年始にかけて長期欠場を余儀なくされ、今はS級1班ですが、やはり脚力は最強のS級S班の部類にあり、堂々の復活劇で、今年の「グランプリ」出場を決めました。
これで今年、早くも脇本と古性優作の近畿の連携が実現しそう?
 残念だったのは「新田祐大」選手が練習中の事故で一走もできずに欠場を余儀なくされたことです。地元の開催だっただけに残念でたまりません。当の本人が一番悔しい思いをしたハズです。この後のビッグレースで必ずや巻き返して来ると思いますので期待しましょう。
しかし「佐藤慎太郎」選手の俊敏な動きと切れ味には驚かされます。今回も戦歴をまとめて決勝2着の好成績、早くも賞金でのグランプリ出場の有力候補といった所で、まだまだ強しという印象ですね。
 この決勝戦、一番人気に推されたのは「平原康多」選手でした。今回連日目標にも恵まれましたが、決勝戦まで無傷で勝ち上がりました。しかし、決勝は真杉匠の先行が強靭だったのか、番手からの動きがやや重く感じ取れ、残念な結果となってしまいました。
 「清水裕友」選手も決勝戦には駒を進めましたが、松浦の決勝進出成らずで、自分で動いたもののあまり目立ちませんでした。それでも決勝進出を決めた5人のSS班はやはり総合力では屈指の存在感を放った印象。これからの後半戦に向けて更にヒートアップ、巻き返しを狙ってきそうです。
 売り上げも好調だった今回の開催。これからもどんどん数字を伸ばして欲しいものです。次回のGⅠは6月の「高松宮記念杯競輪・岸和田」また近畿選手の優勝があるのかなあ。それは阻止したいですね。