2017年07月13日 (木)
梅雨真っ只中6日(木)~9日(日)の4日間「小松島競輪開設67周年記念・阿波おどり杯争奪戦」が開催されました。この開催の初日前後に九州では凄い豪雨となり福岡県を中心に大きな被害と沢山の犠牲者も発生して大変な事態となってしまい、この場をお借りしてお悔やみ申し上げます。
さて、今年の小松島は将来の競輪界の頂点にも立ちそうな勢い地元109期の注目選手(以下敬称略)太田竜馬に原田研太朗や阿竹智史、小倉竜二、堤洋、もう一人の109期島川雅貴と豪華な地元・徳島の選手が出場しました。その中で太田と阿竹の二名が決勝戦まで勝ち上がり人気を集めましたが、結果はSS班の村上義弘が玉野記念に続いて今年二度目の優勝を飾りました。レースの流れは村上が前で受けて立ち西岡正一、金子貴史の近畿、中部で連携を太田、阿竹、三宅達也の四国、中国で叩き出切った太田を番手内で阿竹を捌いた村上がかなりの雨模様の中、自力の捲りを放ち優勝を飾りました。最近は村上も二番手を廻るケースも増えてきましたが、ラインの先頭を走る場合は勿論脚力も要求されますが、いわゆる「頭脳的な作戦」で勝つ競走内容は正に頭が下がる思いです。春先の負傷で体調が心配されましたが、さすがに超一流の方は考えも違うみたいですね。次走の「伊東温泉・サマーナイトフェスティバル」でも大いに期待されそうで、本当におめでとうございます。
惜しかったのは地元の阿竹で普通なら捌かれ後退する場面でしたが、粘りに粘って迫る勢いのある動きでの準優勝は人気を集めていただけに、非常に価値のある内容だと思われます。また、太田も主導権を奪った攻めは近い将来必ず結果を残す日が近いと思います。
決勝進出を逃がした原田は相変わらず位置取りに課題を残す結果となってしまいましたが、タイトルに一番近い男だけに巻き返しを期待します。落車で途中欠場の小倉やベテラン?堤も内容的には悪く無いだけに成績アップに期待したいところです。上位の壁を突き破れなかった印象の島川ですが、まだまだこれからの選手だけに伸びてくる要素は十分持っています。
今回は残念ながら出場の成らなかった特に若手の機動力タイプの山形一気、久米康平、小川真太郎など逸材揃いの徳島軍団だけにこれからの彼達の活躍にも注目して行きたいところです