くっさんの切磋琢磨 ~高知競輪アナウンサーブログ~

2022年09月03日 (土)

グランプリ候補

 依然として猛暑日が続く日本列島。加えてこれからは台風の時期がやって参ります。「台風銀座」と呼ばれた高知県ですが、ここ数年余り、何故かその影響は以前ほどは受けない状況が見られます。
 そう言ってもこれは自然の猛威ですから予測はつかない状況ですね。最近はゲリラ豪雨のほうが多いですから、こちらの方が恐ろしいかも知れません。しかし、ひとたび台風が来れば恐ろしい風雨も待っていますから、やはりこちらの方がもっと怖いかも・・・
 さて、8月後半の競輪のレースは記念GⅢとして20日~23日の富山と25日~28日の小田原で開催されました。どちらもご存知のように333メートルの直線の短いバンクでの実施となりました。僕も毎日ではないですが両開催で、高知競輪場の場外発売に足を運びました。幸いな事に僕の仕事を知っている方が沢山いらっしゃいましたが、いつも言われる事は「333バンクは面白く無い。やっぱり高知は500バンクで慣れているから、巻き返しがあまり無い短いバンクは面白くない」と、毎年の様につぶやかれまして、正直僕もそれには同意見です。でも考えてみますと、現在500バンクは関東宇都宮と大宮、高知と3場しかありません。改修中の熊本は400バンクになると言う噂も出ていまして、250バンクになった千葉、廃止になった大津びわこも以前は500でした。残った500バンクはある意味貴重な存在かも知れませんね。
 ところでその富山記念決勝戦は正に業師「松浦悠士」が優勝を決めました。一旦インを切って山口拳矢-竹内雄作の中部勢を番手捲りに出た竹内に上手く乗り換えた松浦が勝ちました。惜しかったのは平原康多。直線猛然と迫りましたが、タイヤ差届かずの2着でした。
 続く小田原記念決勝戦はちょっと意外でしたが「深谷知広」が約5年振りのGⅢの優勝となりました。このレース郡司浩平が1番人気に支持されていましたが、南関東6名進出で2つに分かれました。勝負どころ前で深谷連携の田中晴基が落車で後方に置かれて不利でしたが、前団の動きを冷静に見極めペースが緩む所を一気にカマして後ろを大きく千切っての快勝となり、郡司が2着で結果は力の両立となりました。静岡に移籍をしての記念優勝で積極策が目に付く深谷。これから快進撃が始まりそうな予感がします。今年はグランプリに久しぶりにエントリーされるかな?松浦と共に頑張って欲しいものです。